寝たきりの高齢者の介護て大変なのがおむつ交換。
そして、寝たきりの高齢者のおむつ交換で一番大変なのが尿や便といった汚物の処理、それに伴う陰部、おしりの洗浄と感じる人は多いと思います。
しかし、おむつ交換が大変でやりたくないからと言って雑にしていると、むしろ面倒なことが起きます。
おむつ交換をきちんとしないと起こること
■おむつかぶれ
尿の方は紙おむつが吸い取ってくれるため、ある程度大丈夫ですが、便はそうはいきません。おむつの交換をやりたくないからと回数を減らすと肌がかぶれやすくなります。
■膀胱炎
長時間おむつの中に便があるままにしておくと、大腸菌等の細菌が増殖します。
大腸菌等の細菌が尿道の入り口から膀胱に入ることで、膀胱炎になります。
健康ならば、膀胱に少し細菌が入ったとしても炎症は起こりにくいのですが、寝たきりで介護が必要な高齢者は体力が落ちて抵抗力も下がっているので、膀胱炎になりやすくなっています。
というわけで、大変ではありますが高齢者の体についた便は丁寧に拭き取ってあげて下さい。
また、女性の方が尿道が短く、肛門にも近いので細菌が入りやすいので注意が必要です。
膀胱炎の症状
- おしっこが近くなる
- おしっこをする時に痛みを感じる
- 残尿感が出る
- おしっこに血が混ざる
- おしっこが濁る
膀胱炎の治療法
- 抗生物質での薬物療法
- 膀胱炎の予防法
- 水分をとる
- おしっこを我慢しない
おむつの交換が面倒だからといって、高齢者に文句をいうと、おしっこを我慢して膀胱炎になる可能性が上がるので気をつけて下さい。
■腎孟腎炎
膀胱炎を放っておくと、腎孟腎炎になる可能性があります。
腎盂腎炎の症状
- 38℃以上の熱が出る
- 寒気と体の痛み
治療法
- 入院して抗生物質、点滴、水分をとる等の治療が必要になります。
その他、膣の炎症も起こりやすくなります。治療には婦人科を受診することになるので、お気をつけ下さい。
このように、介護が必要な人が寝たきりの場合はいつもおむつの中に尿や便を排泄することになりますので肌がかぶれたり、便の細菌が繁殖して感染症にかかる可能性が高くなっています。
介護の中でもできればやりたくない寝たきりの高齢者のおむつの交換ですが、きちんとやらないと入院が必要になる等、余計に面倒なことになってしまうので気をつけましょう。
寝たきりの高齢者のおむつ交換を少しでも楽にする方法
介護において、寝たきりの高齢者のおむつ交換では、おむつの中の便が陰毛について拭き取りにくく、洗浄に手間がかかります。
そのため、介護が必要な高齢者の陰毛をあらかじめ処理しておくことで陰部やお尻の洗浄がかなり楽になります。
カテゴリ:介護